大野あさりとは

国が地域ブランドを守るために設けたGI(地理的表示保護制度)に登録された名産品『大野あさり』は、大粒で味が濃いのが特徴です。ほとんどが殻長35mm以上で、45mmを越えるサイズも珍しくありません。

あさりが最も美味しくなる旬のピークは5月ごろですが、あさりは春から秋にかけて収穫できるため、長く楽しむことが出来ます。

大野あさりの漁場

大野あさりを育てているのは、自然の栄養が豊富な「大野瀬戸」。大野瀬戸は、広島県廿日市市の本土側とその対岸にある宮島(厳島)の間の水路です。

大野瀬戸には、宮島の弥山からの渓流と、永慶寺川からの水が流れ込んでいます。

宮島の山は保安林であるため木を切ることが出来ません。そんな手付かずの自然が残る原始林から流れ出る水が「大野瀬戸」に流れ込み、植物プランクトンやミネラルを豊富に含んだ海を作っています。

大野あさりは、栄養豊富な水が混ざり合う、最高の漁場で育まれています。

浜毛保漁業協同組合の漁場は、廿日市市大野エリアの8.8ヘクタールの干潟。

浜毛保漁協が広島県から場所を借り、漁協の組合員約150人でエリアを区画割して各自がそれぞれ管理する「区割り漁法」を行っています。この漁法は全国的にも珍しく、干潟に打ってある杭が、区画の目印となっています。

明治時代からこの地であさりの養殖をスタートし、細かく区割りした干潟で、組合員が稚貝から育てています。

豊な漁場を守り維持する活動も

生産環境を常に整えておくため、組合員の皆さんと一致団結して干潟の研究も行っています。漁場の保全活動を行うために様々なデータを検証。

年々変化してゆく環境変化にも対応するため、平成28年には干潟を改良するための砂を搬入。豊かな生産環境を維持するために出来ることを、積極的に行っています。

また、毎年「海の日」には、組合員が総出で海の清掃活動も行っています。

あさりの天敵、ナルトビエイ

瀬戸内海のアサリは、1990年代に激減しました。その理由の1つとなったのが、ナルトビエイ。

気候変動により海水温度が上昇したことで、もともと南方に生息していたナルトビエイが、水温が上昇する夏期になると瀬戸内海や有明海にまでやってくるように。ナルトビエイの主食は二枚貝であるため、アサリの養殖場は大ダメージを受けました。

エイやチヌなど魚たちからの食害からアサリを守るために、現在は干潟に保護ネットを張って対策。

しかし、ネットに海藻などが絡みつくとアサリが呼吸できなくなるため、手間暇を惜しまず定期的にネットの張り替えを行い、貝が呼吸できるように干潟の砂を耕しながら、

美味しくてプリッと身の詰まった大きな貝に育つまでしっかりと世話を焼き、育てます。

大野あさりは1粒1粒、熊手で手掘り。100年近く変わらぬ生産方法

大野あさりは、1粒ずつ手掘り

収穫時も機械は使わず、熊手のみで1粒1粒、丁寧に手掘りをする。こんな風に手をかけて、100年近く変わらぬ方法で生産しているため、

全国的にあさりの生産量が減少しているなかでも「大野あさり」は、大粒で旨味の詰まった味の濃いあさりを、安定的に生産することが出来ています。

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